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手にとるように地球温暖化がわかる本
手にとるように地球温暖化がわかる本
手にとるように地球温暖化がわかる本
村沢 義久
定価: ¥ 1,470
販売価格: ¥ 1,470
人気ランキング: 76026位
おすすめ度:
発売日: 2008-01-16
発売元: かんき出版
発送可能時期: 通常24時間以内に発送
ようやく、役に立つ温暖化本が。
私は経営コンサルタントをやっているので、この分野結構勉強しています。気がついたら、目の前の本棚には温暖化・環境関係の本が7冊も並んでいます(あとは読みもしない英会話の本が6冊)。これまでは、「大変だ」と煽る本、「温暖化などウソだ」という本ばかり。たまにバランスが取れた本もあるが、データの裏づけがなく内容が貧弱でがっかりしていました。
もう少し役立つ本はないかと、八重洲ブックセンターに行ってみました。3Fでこの本が山積みになっていたので手にとってみたら、タイトルが言うように、「手にとるように」よくわかりました(一部、数字が邪魔になるけど)。だから、タイトルは特にミスマッチとは思いません。問題提起もしているが、まえがきにあるように、温暖化にかかわる様々な問題を「懇切丁寧に」説明した本だと、素直に思います。
ようやく仕事に役立つ本にめぐり合えて、心が温暖化しています。
確かに、問題提起本!
Reviewer(北海道)さんに、言いたいことを先に書かれてしまったので、あわてて書いています。確かに、Part3は大変な問題提起です(著者さんの気合が感じられます)。職場にある地球儀を上から見てみたのですが、真っ白に埋め尽くしている氷がとけたら、確かに、北極海はロシア、カナダ、アメリカ(アラスカ)の内海と化してしまうことがわかります。ロシアではシベリアが穀倉地帯になり(シベリアでコシヒカリ?!)、アメリカが経済の行き詰まりをアラスカの開発に期待しているとすれば、両国が温暖化対策に不熱心な理由がわかります(しかし、冗談じゃない)。NHKは温暖化特集をよくやっているけど、こういう話をしないですね。
あと、Part4の図は斬新で、これだけでも楽しめます。「太陽の缶詰」、すごい発想です。しかし、著者さんに言いたい! 問題提起本だとすると、タイトルがおとなしすぎてミスマッチです。その注意を喚起する意味で、星は5つではなく、4つ。
ヤマは最終章、大気中のCO2削減は可能か?
Part3の「温暖化のプラス面」の話で最初のショックを受けた。地球が暖かくなれば当然マイナスだけでなく、プラスもあることは想像つくが、日本のマスコミでは取り上げられることはない。今後、温暖化を防ごうとする人たちと、「温暖化歓迎」というグループの衝突が起こりそうで、これは、非常に重要な問題提起だと思う。
この本のヤマは最終章、特に最後の7ページだ。この著者は大気中からCO2を直接回収する技術をかなり詳細なデータをつけて紹介している。大変壮大な話だけに、眉唾ではないかと思えるような内容もある。しかし、参考文献を頼りに、芋づる式に検索してみたら、確かにこの分野でのいろいろな研究結果が出ている。結局、金をかければ、CO2問題を解決する技術を開発できるのか? 逆に言えば、相当の金をかけないと解決できないのか? 最終章は緊張感を持って読んだのだが、この本がここで終わっているのは残念。CO2削減の切り札に特化した次作が望まれる。
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