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地球温暖化論への挑戦

地球温暖化論への挑戦

薬師院 仁志

地球温暖化論への挑戦

定価: ¥ 2,100

販売価格: ¥ 2,100

人気ランキング: 76796位

おすすめ度:

発売日: 2002-02

発売元: 八千代出版

発送可能時期: 通常3?5週間以内に発送



怪しい科学はいかにして社会に潜り込むのか
おもしろい本だった。この本は、「二酸化炭素増加による温暖化」という言説を、様々な科学的知見をもとに、皮肉たっぷりに批判している。著者は社会学者であり、地球温暖化というトピックがなぜ社会に受け入れられているのか、どんな影響を与えているのか、といった分析をしたいのだろう。



著者によると、「二酸化炭素による温暖化」を強く主張し始めたのは、電力業界と関係の深い原発推進派の科学者たちである。これに、原発大国であるがゆえにヨーロッパ内で批判を浴びていたフランスが便乗した。「二酸化炭素による温暖化を防止せよ」というフレーズは、原発推進論者・国家にとっては、格好の便利なネタだったのである。そこへ原発を進めたい日本も乗っかった。さらに「温暖化による海面上昇の影響」を掲げれば、堤防の改修等多額の公共事業が可能となるがゆえに、国交省も乗っかった。その額なんと11兆円。ところで、IPCCは少数の人間に主導される政治の場であり、科学者による科学的議論の場ではない。「二酸化炭素による温暖化を防止せよ」というフレーズは、少数の人間が世界を操るための抑止と恐喝の手段だそうである。



この本が書かれたのは2002年であり、最新の科学的知見からすれば疑義のある内容も含まれているかもしれない。しかしそのことを差し引いたとしても、一見科学的根拠があるかに見える言説が、いかにして社会に潜り込み影響を与えるかという社会学の分析としては非常に洞察に富んでいる。



素朴な疑問から
地球温暖化論というにはよく理解できないところが多かったんですが,この本を読んで腑に落ちました.

分厚いですが一挙に読めます.

この本の著者のように素朴な疑問から,ここまで追求してゆく人は珍しいでしょうね.専門家でも無いのに.というか,専門家じゃあないからここまで出来たのか.

専門家である「地球温暖化論者」も,このくらいわかりやすい本を書いて欲しいもんですね.温暖化したらどうなるかという本じゃあなくてね.



地球温暖化論への挑戦への挑戦
1993年頃のデータを元にして書かれたこの本の前提は、多くが崩れている。アメリカは、オイルファミリーのブッシュ大統領も現在温暖化がおこっており、その原因は人類の化石燃料の使用のためだと認めている。EUは、2003年の大熱波で3万人の死者がで、今年も実質上冬がない天候であり、温度の上昇を何とか2度c以下に食い止めるのが至上命令で、京都議定書から遙かに踏込んだ炭酸ガス削減案を策定中である。2月2日に発表された国連の機関IPCCの第四次報告では、現在温暖化が起こっており、その原因は90%以上の確率で人類の化石燃料の使用のためだとしている。IPCCには2000名以上の第一線の気候物理学者と各国政府の代表者が加わっている。シミュレーションの信頼性は、著しく増した。過去1万年間の温度の変化をほぼ正確に再現したこと、人工衛星の地球表面温度の計測のデータ処理に誤りが見つかり昨年訂正されてシミュレーションにあうようになった。1990年代から、現在までの温度の変化の予測が実証されなどなど。この本には多くの誤りがある。炭酸ガスの赤外線吸収には、温暖化否定論の伊藤校紀氏も認めているように飽和効果はない(自然対数に比例した吸収効果がある)。炭酸ガスの増大が温度上昇にともなう海面からの蒸発によるというのも誤りで最近数年のNOAAの観測では、地球全面で平均して大気中の炭酸ガスが海に吸収されていて、理論の計算とも量的に合っているし大気中の炭酸ガスの量も説明できる。また炭素のアイソトープの計測も大気中の炭酸ガスが、化石燃料からきたことを証明している。氷河時代の、炭酸ガスの立ち上がりが温度上昇より遅れるのは、まずミランコビッチサイクルで、太陽の照射が高緯度の領域で一時的に大きくなって、氷を溶かしアイスアルベドフィードバックが進んだ後、炭酸ガスふえて、そのあとは、その温暖化効果と、氷の効果で温度の変化が定量的に説明されている。

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