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京都議定書は実現できるのか CO2規制社会のゆくえ (平凡社新書)

京都議定書は実現できるのか CO2規制社会のゆくえ (平凡社新書)

石井 孝明

京都議定書は実現できるのか CO2規制社会のゆくえ (平凡社新書)

定価: ¥ 777

販売価格: ¥ 777

人気ランキング: 115524位

おすすめ度:

発売日: 2004-03-18

発売元: 平凡社

発送可能時期: 通常24時間以内に発送



温暖化への危機感がない
最近世界中で起こっている異常気象に危機感を持っています。最新のIPCC報告書を見ると、温暖化による悪影響が懸念されていて、早急な対策が必要だと述べられています。



タイトルを見て、狭い「国益」(日本企業の利益優先)に基づいて書かれている本だと想像がつきました。京都議定書の内容に問題点があるのはそのとおりですが、これから世界全体で対策を進めるための方向性が全く見えませんでした。それは、この作者が環境問題への危機感がないからだと思われます。

「京都議定書をどのように実現できるのか」という観点で本書が書かれていないのはとても残念です。また、この本を読んでも、新しい知識・アイディアは何も得られませんでした。

経産省・経団連の主張の後追い
経産省・経団連の立場で議論を展開しているだけで、内容にオリジナリティがまるで見られない。また、本のタイトルに即してみれば、「京都議定書は実現できない」という結論である。京都議定書が日本の産業界に不利にできており、2013年以降の国際制度は骨抜きに変更すべきだという。

著者の主張で「50%削減」社会の実現が見通せるのだろうか。「現実性」が一つのキーワードになっているが、現状追認ばかりで代替策に結びつく温暖化対策への大きな展望が全く示されていない。環境問題への理解や温暖化対策のあり方を誤解させる愚本である。

子どもが政治的成熟を学ぶこともできる
気候変動、地球温暖化は大変ホットなトピックである。子どもの学習テーマとしても良質である。 日本未来問題解決プログラムでも、京都議定書は2005?06年度の1つのトピックになっている。



私たちのような日本の庶民のレベルでは、「平和」「環境」「人権」などの良いことを、”率直に”とらえようとし、重層的なアプローチをしていかないことが多いと、私は思っている。



その日本が議長国として、京都議定書を”率直に”とりまとめ、そして今、反省をしている。

もちろん、気候変動は深刻なトピックであることは間違いない。

日本が政治的知恵を学習し、あか抜けし、また世界にも貢献していこうというとき、必修トピックだと思われる。



未来問題解決の重要テーマとしても、ウオッチし続けたい。

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